ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|錦織圭モデルは本当に扱えるのか?95との違いも徹底検証
30代後半、テニス歴20年。週に1〜2回の限られた時間、もっと気持ちよく、長くテニスを楽しみたい。
長年使ってきたプレステージを卒業し、“いまの自分に合う1本”を本気で探す旅に出ました。
ラケット選びで悩むあなたの参考になればうれしいです。
ウイルソン
黄金スペック全盛の時代にあえて“薄ラケ・ツアー系”として登場したウィルソン ウルトラツアー98。新たに変更した錦織圭選手の使用モデルで、「憧れるけど難しい」という印象を持つ方も多いラケットです。
この記事では、ウィルソン ウルトラツアー98 インプレを軸に、実体験ベースで徹底的にまとめます。
この記事のポイント
- ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|ウルトラツアー95との比較
- ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|錦織圭モデルは正直かなり難しい
- ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|まとめ
ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|打球感と性能
ウィルソン ウルトラツアー98を一言で表すなら、**「想像以上に弾き、想像以上に難しい」**ラケットです。
クラッシュゾーンとカウンターベイルが廃され、打球感は非常にシャープ。インパクト時の感触はハッキリしており、弾きの強さと初速の速さが際立ちます。純粋なボールスピードはシリーズの中でもトップクラスで、しっかり当たった時の打球は明確に“速い”。
一方で、スイングウェイトは重く、トップヘビー傾向。ラケットが勝手に仕事をする反面、振り遅れた瞬間に制御不能になるリスクも抱えています。「振れた時は最高、振れないと最悪」という、かなりシビアな性格です。
ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|ウルトラツアー95との比較
両モデルとも、面安定性は“異常なほど高く、スイングウェイトが重たく難しい”という共通点があります。ただし、性格ははっきり分かれます。
ウルトラツアー95は、
- 振り抜きが非常に良い
- 面がまったくブレない感覚
- 振れればしっかり回転が掛かり、軌道も自然に上がる
- 伸びとホールド感のバランスが優秀
と、「自分で振ってボールを作る」タイプ。純粋な初速では98に劣りますが、ボールの強さ・質・重さは95の方が上に感じました。
一方のウルトラツアー98は、
- 打球感がよりシャープ
- 弾き感が強く、初速が速い
- ストリングパターンが細かく、インパクトが明確
純粋なボールスピードは98。ただし、スイートエリアは95と体感的にほぼ同じで、「3インチ小さい95の方が広く感じる」という逆転現象すらあります。
私が選ぶなら、より安定してブレない95です。どちらにしても難しく使えませんが。
ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|錦織圭モデルは正直かなり難しい
結論から言うと、ウルトラツアー98は誰にでも勧められるラケットではありません。
とにかくスイングウェイトが重く、そこに強烈な反発力が加わるため、
- しっかり振り切らないと収まらない
- 中途半端なスイングだと一気にオーバーする
という性質があります。錦織圭選手のように、常に速い準備とフルスイングができる前提で初めて成立する設計です。
「飛ばないから難しい」のではなく、**「飛びすぎるから難しい」**という、珍しいタイプの上級者向けラケットだと言えます。
ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|試打レビュー(A〜Eさん)
Aさん(大学生男性/使用ラケット:Tファイト305 × レーザーコード)
- 普段使っているラケットよりも明らかにパワーが高く、当たった時の破壊力は別次元。
- とにかくスピードは出るし、伸びも凄い。
- ただし回転はTファイトの方が掛けやすく、操作性も上。
- とにかくコートに収めるのが難しい。
➡今のままが良い。
Bさん(20代男性/使用:グラビティプロ × ポリツアープロ)
- 意外とボールの軌道はグラビティプロの方が高く、スピンも掛けやすい。ウルトラツアー98は低く直線的。
- 面の安定性はどちらもブレない安心感がある。
- トップヘビーでロング寄りのため、振れれば良いボールが出るが再現性が低い。サーブは自分でもびっくりするぐらいスピードが出たけど、サーブですら上手く打つことが難しかった。
➡グラビティプロの方が良い。
Cさん(20代・男性/使用:バーン95 × 4G)
- カウンターベイルや、クラッシュゾーンが苦手で、なかなか変更できずにいて試打。 ウルトラツアー98は、どちらもなくなり打球感は少しバーン95に近いのかと思ったが、かなり飛ぶし弾く感覚が強く違った。
- 3インチ大きくなったが振り抜きは変わらず良い。ただストリングパターンの変更によるためか、スピンを掛けづらく軌道も真っすぐ飛ぶ。だいぶ印象がちがった。
➡これであれば一緒に試打したウルトラツア―95QZをカスタムした方がいいなと思ったので、今のままが良い。
Dさん(20代男性/使用:ウルトラツアー95 × ポリツアーレブ)
- 普段レザーグリップに変更して使っているので少しバランスが変わるけど、それにしても勝手に飛んでいく感覚が強く使いにくかった。
- クラッシュゾーンの恩恵をすごく感じた。普段のラケットの方が乗っている時間が長く感じるので、コントロールしやすい。
- 試合でダブルスがメインであればボレーなど弾いてくれて打ちやすいと思うし、サーブも楽になる気がするけど、それであればこのラケットでなくても良いように思った。
➡ウルトラツア―95の方が良い
Eさん(大学生男性/使用:ブレード98 18×20 × G-TOUR3)
- パワー不足解消目的で試打。想像通りボールの強さが大きく向上。
- 27.25インチが不安であったけど特に気にならなかった。
- ボレーも評判程打ちづらくなかった。
- 打球感はだいぶ硬く感じるけど、期待通りのパワーを得られた。
➡ウルトラツアー98に変更したいと思った。
ウィルソン ウルトラツアー98 インプレ|まとめ
ウィルソン ウルトラツアー98 インプレを総括すると、
- 圧倒的な初速と弾き感
- ただしスイングウェイトが重く、扱いは非常に難しい
という、完全に人を選ぶラケットです。
「錦織圭に憧れて」選ぶと失敗する可能性は高いですが、
- パワー不足を解消したい
- フラット気味に速いボールを打ちたい
- 試合で一発の威力を求めたい
という条件が揃えば、唯一無二の武器になる可能性も秘めています。
面安定性とスピン+パワーを求めるならウルトラツアー95。フラットドライブでスピードを取るならウルトラツアー98。
使いこなせたら凄いなと思えるラケットでした。
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