インドアや体育館のテニスシューズ選び方

ラケットトラベル

テニス歴20年。
鍼灸師・柔道整復師(国家資格)
専門学校卒業。臨床歴15年以上。
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こんにちは。ラケットトラベルです。

天候を気にせず快適にプレーできる環境に通い始めると、インドアでのカーペットコートや体育館で使うテニスシューズの選び方に悩むことってありますよね。専用のものを買ったほうがいいのか、手持ちのオールコート用で代用できるのか、または体育館の床で滑らないための対策や、レディース向けの幅広モデルがあるのかなど、疑問がたくさんあるかなと思います。この記事では、施設ごとのルールや怪我を防ぐためのポイントを押さえつつ、あなたにぴったりな一足を見つけるための情報をお届けしますね。

  • 体育館のルールを守るノンマーキングソールの見分け方
  • カーペットコート専用とオールコート用の違いや兼用のリスク
  • 床で滑る原因の解消とグリップ力を長持ちさせる裏技
  • プレースタイルや足幅に合ったおすすめブランドとモデル

インドアの体育館向けテニスシューズ選び

体育館やインドアスクールといったカーペットコートでは、屋外とは全く異なる環境でのプレーになります。シューズが合っていないと、パフォーマンスが下がるだけでなく、思わぬ怪我に繋がったり、施設側に迷惑をかけてしまったりすることもあるんですよね。ここでは、絶対に押さえておきたいシューズ選びの基本ルールと、安全にプレーするためのポイントを解説していきますね。

必須機能ノンマーキングとは

体育館を練習場所とするすべてのプレーヤーが、まず最初に直面する一番厳格な制約が「床面保護ルール」です。公共の体育館や多目的スポーツ施設では、床材の木材やウレタン塗装を物理的な傷や化学的な汚れから守ることがとても重要視されているんですよね。オムニコート用のテニスシューズや一般的なスニーカーの靴底には、耐久性を高めたりグリップ力を強化したりするために、カーボンブラックなどの添加剤を含む黒色や濃色のゴム成分が使われていることがほとんどです。これを体育館の床で激しくこすってしまうと、ゴムが削れて床に黒い筋状の跡(スキッドマーク)が焼き付くように残ってしまいます。この汚れは通常のモップ掛けや水拭きなどの掃除では簡単に取れず、専用の強力なリムーバーを使ったり、最悪の場合は床面を削り直したりする必要が出てくるため、施設管理者にとっては非常に大きな頭痛の種になってしまうんです。

そこで絶対に欠かせないのが、床面に摩擦痕を残さない特殊な合成ゴムや生ゴム(ガムラバー)で作られたノンマーキング機能を持つシューズを選ぶことです。シューズを選ぶ時は、靴底の色が飴色(ガムカラー)であるか、または白色などの明るい色で「NON-MARKING」と刻印されているかを必ず確認してくださいね。

ノンマーキングシューズの見分け方

靴底の色特徴と判断基準
飴色(ガムラバー)体育館シューズの定番。ノンマーキングの可能性が極めて高いです。
白色・クリア「NON-MARKING」の刻印があれば確実。最近の主流デザインです。
黒色・濃色カーボンブラックが含まれている可能性大。使用NGの施設が多いです。

※見た目で判断が難しい場合は、必ずショップの店員さんに確認するか、メーカーの公式サイトのスペック表をチェックしてみてくださいね。

この機能を備えたシューズを選ぶことは、単なるマナーではなく、施設側との無用なトラブルを防ぎ、私たちが気持ちよくプレーを長く続けるための最低限の義務かなと思います。体育館でテニスを楽しむなら、まずは足裏のチェックから始めてみてくださいね。

カーペット専用シューズの圧倒的利点

インドアテニススクールの多くは、人工繊維で作られた「カーペットコート」を採用しています。また、地域の体育館の床面も強力なウレタン塗装で保護されていて、どちらの環境も総じて「非常に摩擦係数が高い」、つまりとても滑りにくいという特徴があるんですよね。こういった滑りにくい高摩擦の環境で、靴底に深い溝や多数の突起(イボ)があるオムニ・クレーコート用などのシューズを使うのは、実は非常に危険な行為なんです。

テニスというスポーツは、前後左右への激しいダッシュと急ストップを繰り返します。深い溝のあるシューズでカーペットに力強く踏み込んだ瞬間、突起が人工繊維や床の塗装面にガッチリと噛み込んでしまい、足が完全に「ロック」された状態になってしまいます。しかし、上半身や脚全体の運動エネルギーはそのまま横方向へと進もうとするため、その逃げ場を失った強大なエネルギー(トルク)が、足首や膝の関節にダイレクトに、そして集中的に襲いかかります。これが、前十字靭帯の断裂や重度の捻挫といった、選手生命に関わるような致命的な大怪我を引き起こす最大の原因になってしまうんです。

一方で、インドア向けのカーペット専用シューズのアウトソール(靴底)は、そうしたリスクを完全に排除するために、あえて溝を設けないフラットな形状、あるいは極めて浅い溝のみのツルツルしたデザインに設計されています。これにより、高摩擦の床に対して適度に「滑る」ことを許容してくれるんです。この意図的なスリップとグリップの絶妙なバランス制御のおかげで、私たちは足元が引っかかる恐怖を感じることなく、思い切ったステップワークやスムーズな方向転換ができるようになります。怪我の予防と安全性の確保という観点から、インドア環境を主戦場にするのであれば、カーペット専用シューズの選択は圧倒的な利点があり、強くおすすめしたいですね。

オールコート用での代用と兼用リスク

「天気の良い日は屋外のハードコートやオムニコートでプレーして、雨の日や冬場だけ体育館を使うから、手持ちのオールコート用シューズで兼用できないかな?」と考える方も多いですよね。テニスシューズは決して安い買い物ではありませんし、環境ごとに何足も専用シューズを買い揃えるのは経済的にも大きな負担になりますから、そのお気持ちはすごくよく分かります。

結論から言うと、オールコート用シューズは体育館やインドアのカーペットコートでの代用や兼用が十分に可能です。オールコート用は、その名の通り様々なサーフェスで標準的なパフォーマンスを発揮できるように、中庸な設計思想で作られています。適度な深さと間隔を持った靴底の溝は、ハードコートの硬い地面はもちろん、体育館の木製床やウレタン塗装の床面においても、過不足のない丁度良いグリップ力を発揮してくれます。これからテニスを始める初心者の方や、月に数回しかインドア環境を利用しない方にとって、最初の1足として汎用性の高いオールコート用を選ぶのは、とても賢い選択かなと思います。

ただし、この兼用アプローチにはいくつか知っておくべきリスクや注意点も存在します。まず一つ目は、カーペット専用のツルツルしたシューズに比べると、どうしても摩擦係数が少し高くなるため、スライディングなどの高度なフットワークを行う際には、足の引っかかりに十分注意を払う必要があるということです。

さらに重要なのが施設側のルールです。インドアテニススクールの中には、高価なカーペットの毛羽立ちや痛みを防ぐため、そして何より生徒の怪我を防ぐために「カーペット専用シューズ以外の着用を一切禁止する」という厳格なレギュレーションを設けている場所も少なくありません。

せっかく新しいオールコート用シューズを買ったのに、レッスンで使えなかった……なんてことにならないよう、購入前には必ずご自身が通う予定の施設や学校の体育館のルールを事前に問い合わせて確認してみてくださいね。

体育館で滑る原因と効果的な対策

体育館でテニスをしていると、さっきまでは普通に走れていたのに、突然シューズがツルッと滑るようになってヒヤッとした経験はありませんか?多くの方が「シューズのゴムが劣化して寿命が来たのかな」と思いがちですが、実はその滑りの主な原因はシューズ本体ではなく、床と靴底の間に入り込んだ「ほこりや微細な砂」などの環境要因であることがほとんどなんです。

木材やウレタン塗装された平滑な体育館の床面と、フラットな形状のインドア用シューズの靴底の間に細かいほこりの粒子が入り込むと、それらが一種の「ボールベアリング(小さなローラー)」のような働きをしてしまいます。この微粒子が間にあるせいで、ゴムと床が直接ピタッと密着する面積が極端に減ってしまい、結果として摩擦力がガクッと落ちて滑りやすくなるという物理現象が起きているんですよね。

手で靴底をパパッと払うだけでも数分間はグリップが復活しますが、すぐにまたほこりが付いてしまうので根本的な解決にはなりません。

この現象を解消し、低下したグリップ力をプレー中に一瞬で復活させる最も効果的な対策が、適度に水で湿らせて固く絞った濡れ雑巾をコートサイドに用意しておき、キュッと踏みしめることです。

濡れ雑巾を踏むことで、靴底のほこりが雑巾の繊維に吸着されて綺麗に落ちると同時に、ゴムの表面に目に見えないほどの極薄い水分の膜が形成されます。このごく微量の水分がゴム本来の粘着性を一時的に活性化させ、新品に近い強力なグリップ力を取り戻してくれるんです。

ただし、ここで絶対に注意してほしいのが「水分の量」です。雑巾がビショビショの状態で踏んでしまうと、靴底と床の間に分厚い水の層ができてしまい、自動車のタイヤで起こる「ハイドロプレーニング現象」と同じ状態になります。水が潤滑油のようになって摩擦力が完全にゼロになり、氷の上を歩くように滑って転倒する危険性が跳ね上がります。対策を行う際は、必ず親の仇のように「これでもか!」と固く絞った雑巾を使うようにしてくださいね。

寿命を延ばすグリップ復活と補修方法

濡れ雑巾を使った水分コントロールの対策は、あくまでほこりが原因の一時的な滑りに対する応急処置に過ぎません。長期間、何ヶ月もハードに使い続けていると、アウトソールのゴム素材自体が空気に触れて酸化し、カチカチに硬化する「経年劣化」を起こします。また、表面の細かいテクスチャが完全にすり減ってツルツルになってしまった場合、それは残念ながらシューズの寿命を迎えたサインです。でも、アッパー(甲の部分)のフィット感は最高だし、見た目もまだ綺麗だから、なんとかもう少しだけ延命させたい……という場面もあるかなと思います。そんな時に使える、ちょっとした裏技的な補修方法をご紹介しますね。

一つ目は、体育館競技向けに専用開発されたケミカル用品(滑り止めスプレーやクリーナー)を活用する化学的なアプローチです。例えば「ベリーザイエロー」や「スベラン」といった製品が有名ですね。プレーの直前に靴底にシュッと吹き付けたり塗布したりするだけで、硬化したゴム表面の頑固な汚れや油膜を強力に分解・除去し、特殊な樹脂成分がコーティングされることで、ゴム本来の粘着性と摩擦力を化学的に復活させてくれます。部活動などで毎日のように体育館を使う学生さんには、手軽に広範囲のグリップを向上させられるのでとても重宝するアイテムです。

物理的なソール補修アイテムの活用

化学的なスプレーだけでなく、近年は物理的に靴底を補強する「薄型ソールシート(貼るソール)」も注目を集めています。「パレットソール」などの製品は、厚さがわずか1mm程度しかない極薄仕様でありながら、強力な粘着テープで靴底に貼り付けることができるグリップシートです。付属の紙やすりで靴底の汚れを落として平らにし、空気が入らないようにギュッと押し付けるだけで施工完了です。

シューズ全体の重量バランスや、履き慣れたクッション性を損なうことなく、親指の付け根やかかとなど、局所的にすり減ってしまった部分だけをピンポイントで新品以上のグリップ力に再構築できるのが最大のメリットです。価格も数百円から千円程度と非常にリーズナブルなので、本格的に買い替える前の繋ぎの延命ツールとして、一度試してみる価値は大いにあるかなと思います。

買い替えのタイミングには、テニスシューズの寿命と買い替え時期の目安が参考になります。

体育館やインドアのテニスシューズ大解剖

インドア環境に必要な機能やルールが分かったところで、ここからは具体的にどんなモデルを選べばいいのかを見ていきましょう。主要なメーカーはそれぞれ独自の強みを持っていて、プレーのスタイルや足の形によって最適解は変わってくるんですよね。ここでは、最新の動向を踏まえながら、特におすすめできる各ブランドのシューズを詳しく解説していきますね。

足幅に合うレディースモデルの選び方

体育館やインドアカーペットコートの環境に必要なシューズの機能性が分かったところで、ここからは自分自身の足に完全にフィットするモデルを探すプロセスに入ります。テニスシューズ選びにおいて、デザインやブランド名以上に最も重視すべきでありながら、意外と多くの方が軽視しがちなのが「足幅(ワイズ)」の適合性です。

私たち日本人の足型は、欧米のブランドが基準としている足型と比較して、甲が比較的高く、幅が広い「甲高幅広」の傾向にあると長年言われてきました。特にレディースモデルのテニスシューズは、見た目のシルエットを綺麗に見せるために、細身でスタイリッシュなデザイン(細身のラスト=靴型)を採用しているものがたくさんあります。しかし、自分の実際の足幅よりも狭いスリムフィットのシューズを無理して履き続けるとどうなるでしょうか。プレー中の激しい横移動のたびに、足の側面や小指に強烈な圧迫が加わり、血行不良による足の痺れ、摩擦による重度の水ぶくれやマメ、さらには外反母趾や内反小趾といった、日常生活にも支障をきたすような慢性的な足部疾患を引き起こす大きな原因になってしまうんです。

(出典:日本規格協会『JIS S 5037 靴のサイズ』)にも規定されているように、正しい靴選びの基本は「足長(かかとからつま先までの長さ)」だけでなく、「足囲(親指の付け根と小指の付け根を取り巻く周囲の長さ)」と「足幅」を正確に把握することから始まります。逆に、「窮屈なのは嫌だから」といって、自分の足幅が細いのに幅広(ワイド)モデルを選んでしまうのもNGです。シューズの中で足がズルズルと滑ってしまい、靴擦れを起こしたり、着地の衝撃を吸収できずに足首を捻挫するリスクが格段に跳ね上がります。

まずはスポーツショップなどで専用の計測器を使い、ご自身の足長とワイズの実測値をミリ単位で正確に測ってもらってください。その上で、標準の「2E」、幅広の「3E」「4E」、あるいは細身の「D」といった多彩なワイズ展開の中から、足全体を優しく、かつ隙間なく包み込んでくれる運命の一足を探し出すことが、上達と怪我予防の絶対条件かなと思います。

アシックスのおすすめ安定系モデル

足のサイズをしっかり把握したら、次はいよいよブランド別の特徴を見ていきましょう。日本のスポーツブランドでありながら、現在グローバル市場におけるトッププロフェッショナルから、週末にテニスを楽しむ一般のアマチュアプレーヤーまで、世界中で圧倒的なシェアと信頼を誇っているのが「ASICS(アシックス)」です。アシックスのテニスシューズの最大の強みは、長年にわたるスポーツ工学やバイオメカニクスの研究に裏打ちされた、他社の追随を許さない「卓越した安定感」と「緻密に計算されたグリップ力」にあります。

現代のテニスシューズ市場は、大きく分けて柔軟性を重視した「しなやか系」と、剛性を重視した「安定系」の二つに分かれますが、アシックスはその「安定系」の分野で絶対的な王者として君臨しています。その最高峰に位置するフラッグシップモデルが「GEL-RESOLUTION 10(ゲルレゾリューション 10)」です。ベースラインの深い位置から強烈なストロークを放ち、コートの端から端まで急激なストップ&ダッシュを繰り返すような競技志向のハードヒッターにとって、このシューズはまさに鉄壁の防御盾になってくれます。強力なヒールカウンター(かかとの保護パーツ)と中足部の強靭な樹脂パーツが、激しいラリー戦における足のブレやねじれを完全に封じ込め、踏み込んだパワーを100%ボールに伝えてくれるんです。重量はやや重めですが、その分もたらされる安心感は絶大ですね。

一方で、「そこまでハードなプレーはしないし、もう少し手軽な価格のものが欲しい」という方や、これからインドアスクールに通い始める初心者〜中級者の方に私が全力でおすすめしたいのが「GEL-DEDICATE 8 INDOOR(ゲルデディケイト 8 インドア)」です。

こちらはインドアのカーペットコートでの使用に特化したモデルで、アシックスの優れた安定性テクノロジーをしっかりと受け継ぎながらも、1万円でお釣りがくる非常に高いコストパフォーマンスを実現しています。足幅が広いユーザーにも対応したワイドモデルや、女性特有の足型に合わせたレディースモデルも豊富に展開されているので、インドア用に初めて買う1足として、最も堅実で間違いのない選択肢になるかなと思います。

ヨネックスの疲労軽減クッション

次にご紹介するのは、ラケットメーカーとしても世界的な人気を誇る「YONEX(ヨネックス)」のシューズです。ヨネックスのシューズテクノロジーを語る上で絶対に外せない中核となるのが、独自の衝撃吸収反発素材である「パワークッション(POWER CUSHION)」の存在です。みなさんも一度は、「7メートルの高さから生卵を落としても割れずに、さらに4メートル以上跳ね返る」という驚異的なテレビCMや実証実験の映像を見たことがあるのではないでしょうか。

体育館の床やインドアのカーペットコートは、屋外の土のコート(クレーコート)などに比べると地面が硬く、プレー中の着地の衝撃が膝や腰の関節にダイレクトに蓄積しやすいという特徴があります。パワークッションは、その硬い床から受ける着地時の強烈な衝撃を優しく効果的に吸収し、さらにその吸収したエネルギーを次のステップを踏み出すための「前方への推進力」へと変換してくれるという、まさに魔法のような機能を持っています。長時間の練習や連日のレッスンでも脚に疲労が残りにくいため、膝や腰への不安を抱えるシニアプレーヤーから、成長期のジュニアまで、体への負担を少しでも軽減したい方に絶大な評価を得ているんですよね。

ヨネックスのプレースタイル別おすすめモデル

  • ECLIPSION 5(エクリプション 5):ヨネックスのラインナップの中では「安定系」に位置する高剛性モデル。激しい切り返しでの高いホールド感と、極上のクッション性を両立させたい競技者向けです。
  • SONICAGE(ソニケージ)シリーズ:軽量性と反発性を絶妙なバランスで兼ね備えた大ヒットのミドルレンジモデルです。

特にこの「SONICAGE」シリーズのウィメン向けカーペット専用モデルは、手に取りやすい価格帯でありながらデザインも非常に洗練されており、インドアテニススクールに通う女性層から圧倒的な支持を集めています。足を入れた瞬間にフワッと包み込まれるような優しいフィット感があり、重たいシューズが苦手で、コート内を軽快にフットワーク良く動き回りたいという方に、ぜひ一度足を通していただきたい名作かなと思います。

ミズノの幅広インドア向けシューズ

日本人の足を知り尽くしたフィット感の追求において、右に出るブランドはいないと私が感じているのが「MIZUNO(ミズノ)」です。ミズノのテニスシューズは、何十年にもわたって数え切れないほどの日本人プレーヤーの足型をミリ単位で測定し、膨大なデータを蓄積してきた結果から生み出される、卓越した「ラスト(靴型)」の設計を最大の武器としています。

海外ブランドのシューズを履くと、どうしても小指の付け根が当たって痛くなったり、逆にかかとがカパカパと浮いてしまったりするという悩みを抱える方は少なくありません。しかしミズノのシューズは、かかと部分を立体的にしっかりとホールドしてブレを抑えつつ、前足部には指を自然に広げられる適度なゆとりを持たせているため、長時間のプレーでもストレスを感じさせない「優しさ」を備えているんです。全方向への動かしやすさや、足首の可動域の広さという点でも、非常にバランスの取れた設計になっています。

フラッグシップモデルである「WAVE EXCEED TOUR 6(ウエーブエクシード ツアー 6)」は、ミズノの最新テクノロジーを結集させ、柔らかいフィット感とハイレベルな安定性を高次元で両立させた素晴らしい完成度を誇ります。しかし、体育館やインドア環境でプレーする方に向けて特筆すべきは、「BREAK SHOT 5 WIDE CS(ブレイクショット 5 ワイド CS)」というモデルの存在ですね。

モデル名の最後についている「CS」という記号は、「Carpet Surface(カーペットコート専用)」を意味しています。ミズノのシューズ名を見分ける時のちょっとした豆知識ですね。

このBREAK SHOT 5は、これからテニスを始める方に向けたエントリーモデルとして男女兼用で幅広く市場に流通しています。そして最大の特徴は、日本人に多い幅広・甲高の足に完璧にマッチする「ゆったりとしたワイド設計」が採用されている点です。価格設定も非常にリーズナブルに抑えられているため、初めて体育館やインドアスクール用に専用シューズを購入するプレーヤーにとって、圧迫感や痛みのない快適な履き心地を約束してくれる、最も安全でコスパの高い選択肢の一つになると確信しています。

ニューバランスの軽量スニーカー風

最後にご紹介するのは、近年テニス市場でも急速に存在感を高めている「NEW BALANCE(ニューバランス)」です。ニューバランスといえば、誰もが知るランニングシューズのパイオニアであり、街中でオシャレに履きこなせるライフスタイルスニーカーの定番ブランドですよね。彼らのテニスシューズの最大の魅力は、長年のランニングシューズ開発で培ってきた高度なクッション技術や軽量化の設計思想を、テニスという激しいスポーツ用に見事に注入している点にあります。さらに、無骨なスポーツシューズとは一線を画す、コート外でもそのままカフェに行けそうなほどの「高いファッション性」と美しいシルエットが、多くのプレーヤーの心を掴んで離さないんですよね。

ニューバランスのラインナップの中で、インドアや体育館用として特におすすめしたいのが、ブランドを代表する伝説的な名作スニーカー「996」シリーズの系譜を受け継ぐテニスバージョン「996 V6」です。このモデルは、一見するとクラシックな普段履きスニーカーのようなスタイリッシュな外観を持っていますが、その内部にはテニスの激しい切り返しに耐えうる確かな安定性と、極上のフィット感が隠されています。

現代のテニスシューズの二大潮流である「しなやか系」と「安定系」に分類するならば、この996 V6は間違いなく「しなやか系の最高峰」の一つと言えます。シューズ全体が非常に柔らかく圧倒的な軽量性を誇るため、足の自然な屈曲に吸い付くように追従してくれます。

まるで素足の延長のような一体感があり、長時間のレッスンでも脚が重たくなることがありません。また、ニューバランスの素晴らしいところは、同じデザインのまま「標準幅(D)」から「幅広(2Eや4E)」まで、きめ細かいサイズ展開(ウイズサイジングシステム)を用意してくれている点です。自分の足の幅に妥協することなく、お気に入りのテニスウェアとオシャレにコーディネートしつつ、高い機能性も絶対に諦めたくないというこだわり派のユーザーにとって、これ以上ない最高のパートナーになってくれるかなと思います。

体育館やインドア用テニスシューズまとめ

ここまで、体育館やインドアカーペット環境に最適なテニスシューズの選び方から、滑る原因の解消法、そして2025年の最新市場動向を踏まえた主要ブランド別の徹底解説まで、かなりボリュームたっぷりの内容でお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

「テニス シューズ インドア 体育館」というキーワードで検索してこの記事にたどり着いた方は、きっと新しい環境でのプレーに向けて、期待と同時に「どんな道具を揃えればいいのか」という多くの不安や疑問を抱えていたかなと思います。この記事を通して、施設を傷つけないためのノンマーキング仕様の重要性や、大怪我を防ぐためのカーペット専用シューズとオールコート用の違いについて、少しでも理解を深めていただけたなら、私としてもテニス愛好家冥利に尽きます。

テニスシューズは、私たちの体を地面からの強烈な衝撃から守り、コート上でのパフォーマンスを最大限に引き出してくれる「一番の相棒」です。値段の安さや見た目のデザインだけで安易に選んでしまうと、後々になって膝の痛みや足のトラブルに悩まされ、せっかくの楽しいテニスの時間が苦痛に変わってしまうこともあります。だからこそ、自分のプレースタイル(激しく動くのか、楽しくラリーを繋ぐのか)や、足の形(足長とワイズの実測値)にしっかりと向き合い、最適な一足を見つけ出すための投資は決して惜しまないでほしいなと思います。

最後になりますが、この記事でご紹介した各シューズのサイズ感、寿命の目安、そして体育館での滑り止め対策などは、あくまで一般的な目安や私見に基づくものです。ご利用になるスポーツ施設やインドアスクールの詳細なレギュレーション(規則)、そしてシューズの正確な製品仕様については、必ずメーカーの公式サイトや施設の案内をご確認ください。

もし現在、足首や膝、腰などに痛みや違和感がある場合は、シューズの変更だけで解決しようと無理をせず、最終的な判断はスポーツ整骨院などの医療機関や専門家にご相談くださいね。あなたにとって最高のテニスシューズが見つかり、天候に左右されないインドアコートでのテニスライフが、怪我なく安全で、最高に楽しいものになることを心から応援しています!

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